交通事故にあい、病院で診断書を書いてもらうとそこには「外傷性頚部症候群」と書いてあることが非常に多いのではないでしょうか。(勿論、「頚部」ですから首や肩周囲の痛みを訴えられた場合ですが。)
この、「外傷性頚部症候群」とはなんなのか?どうすれば治るのか?を解説していきたいと思います。
「外傷性頚部症候群」は交通事故などの外傷によって発生した頚部の症状の総称です。いわゆるむち打ち症のことですが医学的には「外傷性頚部症候群」と表現します。首を中心とした症状の総称ですからこれ自体でどんな症状や治療法が良いのかが決まるわけではありません。
診断書自体は交通事故直後に整骨院や接骨院以外の病院で発行される場合が多いと思いますのでなおさらその診断名だけでは治療法は決められないのです。
「外傷性頚部症候群」の中身は代表的な医学的分類が二種類あります。
一つ目は土屋医師らによる分類で、以下の5つに分類されます。
@頸椎捻挫型
A根症状型
Bバレ・リュー症状型
C根症状型+バレ・リュー症状型
D脊髄症状型
2つ目の分類はケベック報告による分類で、以下の3つに分類されます。
@バレ・リュー症候群
A胸郭出口諸侯群
B脳脊椎液減少症(低髄液圧症候群)
しかし、いずれも明確な症状の分類と分類ごとの根本的な治療法も確立していないのが現状です。
【平川接骨院の考え方】
私たち平川接骨院グループはむち打ち症(外傷性頚部症候群)における主な症状は筋肉や筋膜、骨膜のトリガーポイントから生じていると考えています。
勿論、明確な骨折や脱臼、出血を伴う損傷があれば別ですがそれ以外の痛みやしびれ(麻痺とは違います。)コリなどの症状はトリガーポイントによる筋筋膜性疼痛症候群であると考えます。
特に痛みやしびれの症状が強い方は「筋肉による症状」と説明しますと、信じられないように思われますが【たかが筋肉】ではなく【されど筋肉】と言って良いほど「トリガーポイントによる筋筋膜性疼痛症候群」は様々な症状を引き起こします。
外傷性頚部症候群(むち打ち症)に関する症状ですと
・頭痛
・めまい
・吐き気
・首のコリや痛み
・肩こりや痛み
・手のしびれ、指のしびれ
・腕が上がりにくい
・握力低下
・背中の痛みやつっぱるような症状
等といった症状は首や肩、背中の筋肉に生じたトリガーポイントによる筋筋膜性疼痛症候群である可能性が高いです。
もちろんMRIや画像所見で骨折が見られた方は除きますが、逆に骨折以外の所見(ヘルニアや椎間板症、軟骨のすり減りや骨と骨の間が狭くなっているなど)しかない場合はまず初めにトリガーポイントによる筋筋膜性疼痛症候群を疑い出来るだけ早期に筋肉への治療を始めなければなりません。
慢性疼痛や後遺症になることを防ぐためにも出来るだけ早く平川接骨院にご相談ください。